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2010/11/16 (Tue) 初雪の日、終わりの日。

 穂高に初雪が降りました。

 細く雨がふったりやんだり。
寒い寒い日。

 ふと顔をあげれば、雨がふんわり軽さを増している。
あれ、もしかして。ああ、雪だぁ。


 
 今日は私の知る限り、最も尊敬している料理人、桂子さんの最後の勤務でした。

 世の中には素晴らしい料理人はきっとたくさんたくさんいるのだろうけれど、人を深く知っていて、その人の生み出すお料理を知っていて、という機会はなかなかなく、そういう意味で「知る限り」という言葉を使いました。

 お友達としてももちろん楽しくて大好きなのだけれど、仕事人として、年上の女性として、衝撃的に尊敬している人の一人です。

 控え目で決して派手ではないのだけれど、板前として男社会で揉まれてきたせいか、きりっとした清潔感があって、でもたおやかで柔らかな空気を身にまとい、チャーミングな笑顔やしぐさを見せる、本当に愛らしい人です。

 そんな桂子さんのお料理は、素材を大切にしたシンプルな料理で、でもエッと驚くひねりが効いていて。それが奇をてらいすぎず…。
 季節が皿の上にちりばめられていて、美しい景色に感動した時と同じような思いが、お膳を見た時にも感じられます。
 そしてそれを口にすると、、、ウワ~っと心の奥の奥に一気に沁み広がる感じ。

 もう、なにがちがうんだか全然分からないけど、は~プロのお味だあと思ってしまう。

 桂子さんについての熱弁が過ぎましたが、そんな彼女の最後の日。
 私も何だか神妙な気持ちで窓の外から見ておりました。



 最後の日を狙っていたわけではないのだけれど、ずっと約束していたアロマトリートメントを夜にしてあげることになりました。

 こんな日にできるなんて。

 彼女がこれまでの毎日に一区切りつけて、新しい未来へとシフトしていくその変化をお手伝いすることができるなんて。
 セラピスト冥利に尽きるとはこのことです。

 お客さんに施術するのはもちろん素敵なこと。
はじめて向かい合った誰かと、言葉や香り選びで心を通わせて、そして触れることができて変化を見届けることができて…。

 でもこうして大切なお友達にすることもまたとっても幸せなこと。

 好きなお友達はただ触れるだけで本当にうれしい。

 私はきっと職業柄、人の死にふれてきたことが人より多いのだと思うのですが、知らないうちに私の中に蓄積された死の経験が、施術をするときに大きな大きな喜びとなって押し寄せるのだと思います。

 体温って、感動してしまう。

 触れた瞬間、ああ生きてるなあと思う。

 死にゆく人の体は触れても届かない。そして根源的にだと思うのだけれど、悲しくなるし不安になる。

 
 お友達の施術をするとき、一つは「実際にその子の体と心のために何かしてあげることができる」喜び、
そしてその子がいくら悩みや不調を抱えていたとしても「ちゃんと温かくて、きっとこれからも大丈夫な感じを確認できる」喜び。

 施術はわたしにとっても幸せな時間なのです。
ありがとう。


 施術後、お礼にとお茶をたててくれました。
最後のデザートと一緒に。
その優雅な指先にやっぱりうっとりしてしまうのでした。

    101115_2259~01

 

 

 

 

 

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