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2012/01/21 (Sat) 海、水、女、アン・サリーライヴ

 歌を聴きながら、これを誕生日に贈られたということをしみじみ感じ入っていました。
しかも贈られたのが母からということも含めて。


 私がアン・サリーが好きで、よく聴いているということを知って、母がお誕生日にこのライヴチケットをプレゼントしてくれました。
そこで今日、岐阜まで出かけてきたのです。

     写真+4


     写真+5


灯りが落ちて、静かに現れて、そっと歌いだした彼女。

私は「あれ?」と思ったのでした。
好きでよくCDは聴いていたのだけれど、「あれ?」と。思っていた感じと違うなと。
最初はそれに戸惑っていた私。
でもだんだん、だんだんそれになじんできて、私の先入観がすっかり塗り替えられたところで、全く新しいアン・サリーという人の魅力が浮かび上がってきました。

よく女は海にたとえられますが、
女は海だなぁ…と、そんな言葉がぐるぐる。
(そこでみんなの頭にジュディオングが浮かんできてしまうだろうところが悔しいところですが。)

生身のアン・サリーは、歳を重ねた女の人の歌声でした。
私がこれまで持っていたイメージ。どこまでも軽やかで透明で柔らかく、というだけじゃなく。
低い音のいわゆる地声に近いところは、まるで雪村いずみかと思わせるような、生活を重ねてきた俗世の灰汁を持った声。それが高音のファルセットに移行すると、彼女のあの柔らかく美しい音にするりと変わる。
その二つの層を行き来するその感じにこそ唸ってしまったのです。

昨年衝撃的な出会いであった、宮城愛ちゃんの歌声。18歳の彼女はまさに歌姫というのにふさわしく。
そう、天から与えられた姫の歌声なのでした。
それと比べるとアンサリーさんの歌声は、意思と生き抜く力を持って、自分自身を声に乗せて自覚的に相手に届けることのできる、そう、表現が月並みですがやっぱり「大人の歌声」だと思いました。

夫がいて、子がいて、医師という仕事があって、人間臭いことをいっぱいいっぱい見てきて、そんな彼女の表面をめくると…、そこにあるのはどこまでも澄んだやっぱり天に通じる何か。
地声とファルセットを行き来するたびに、彼女の奥にある美しいものが見え隠れして、だからこそ心が安心しきれるのでしょう。

まだ少女とやばれる年齢の愛ちゃんの持つ、奇跡的にこの世にあるかのような壊れそうな澄んだ美しさではなく、
アンサリーさんの美しさは、ぶれない、そしてぶれても戻せる強さがある、そしてそして、俗世の灰汁だのなんだのを全部受け止めて、その中でも変わらず奥にあるものの透明な輝きを絶対に失わない、そんな美しさ。

それを海だなぁと思ったのです。

波打ち際や港の際には汚いものもたくさん投げ込まれるかもしれない、
深海にはいろんなものが沈んでいるかもしれない、
でも、水はいつでも透明で、光を吸収して跳ね返す。
そんな大きな大人の女性の美しさを感じました。

(あれ?でもイタリア語では海は「Il mare」男性名詞ですね。???)


ライヴ終了後、サイン会の長い長い列に、私も意を決して並ぶことにしました。

サインをしてもらいながらニッコリ間があったので、少しお話させていただいたら、やっぱり私と同じ高校の4歳上の先輩でした。
あの名古屋の下町にある汚い県立高校は、本当に面白い高校で、あそこで出会った人たちは今も私の宝物です。
自主自律。進路指導も記憶する限りほとんどない。みんな好きなことを好きなように楽しんでいたあの学校。
入学する時の偏差値は決して悪くはないのに、みんな全然勉強なんかしなくって、なぁんか面白いことをたくらんだり打ち立てたりしていたものです。そんな一風変わった人達の多かったあの高校は、のんびり屋の、でもとっても鋭い感覚を持った面白い人たちの集まりでした。
あの高校だからこそ、同じ高校と聞いた時に彼女のことをもっと興味深く大好きになったのです。


あの名古屋の外れのあの学校に同じように通いながら(通っていたからこそ?)、こんな大人の美しさを持った女性がいることを知ったこと。
とんでもないお誕生日のプレゼントでした。


ラテンの孤独の苦悩を歌った曲や、どこまでものびやかなまっすぐな歌や、音とスキャットがめまぐるしく交じり合うセッションや、本当に本当にたくさんの姿を見たこのライヴの、
アンコールのラストは蘇州夜曲。

美しい言葉。
美しいメロディ。
そして、大人にしか歌い得ない美しい歌声でした。



はい、お母様。私もこれから精進します(笑)。

 






 





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