--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2011/02/20 (Sun) 100歳のお誕生日

 2/20は、私の祖母の100歳のお誕生日。

 明治45年生まれ。気が遠くなるほどの長い長い人生です。

 昨日は愛知県の祖母のお世話になっているグループホーム「はなえくぼ」で、お祝いの会をしていただきました。
 本当に本当に心のこもった素敵な会でした。
 はなえくぼのみなさんありがとう。

 小さいけれどあたたかいあたたかいこのホームで、祖母は9年お世話になっています。
明治女でじっと耐えて尽くすことが身に沁みこんでいる祖母は、元気なころは決して自己主張せず、遠慮がちに部屋の隅できちんと座って、何かあれば一番に動く働き者でした。
 90前で認知症が出始めてから、なぜだか突然しゃべり始め、誰彼かまわずとんちんかんな人生訓や思いを話しまくる豹変ぶり。
やたらと丁寧な関西弁で語りまくる彼女は、「はなえくぼのマドンナ」なんて呼んでいただいて、すっかり人気者になっていました。
 今はお話しすることも、眼をあけることも少ないですが、真っ白な肌に真っ白な髪をした彼女は、なんだか神々しさすら漂い始め、親戚うちではホームに訪ねることを「うちの生き神さま詣でするか」なんて言っております。
 
     110219_1554~01

何と岡本太郎と同い年とは。
     110219_1409~01

 ホームの人の手作り。タイの形のケーキ
     110219_1519~01

 寝てる?
     110219_1526~01

 みたいだけど、食べ物を持っていけばしっかり口をあけてもぐもぐします。
     110219_1529~02

     110219_1530~01


 地元のフラグループが、フラダンスを踊ってくれました。
     110219_1420~01
    
 最後はみんなで。楽しかったな。
     110219_1458~02



 姫路の田舎で生まれた彼女は、京都で女学校、行儀見習いの後、祖父と結婚。芦屋の呉服屋の坊ちゃんで、オシャレ好き派手好きだった祖父に比して、いつまでも素朴な田舎娘といった感じの凸凹夫婦だったようです。
 生糸の仕事で韓国へ行っていた頃終戦。子供4人を連れて命からがら引き揚げ。送った荷物は何一つ届かず、無一文からの出発だったと。しばらく熊本に身を寄せたのち、神戸で下宿屋をしながら家計を助けていたそうです。
 祖父が亡くなったのち、しばらく一人で神戸にいましたが、神戸の震災より前、子供のいる愛知県に移ってきました。
 
 終戦の時34歳。今の私と同い年の祖母。7ヶ月の赤ん坊をリュックに詰めて、他3人もの幼児を引き連れて朝鮮人からの逆襲に怯えながら港を目指し、日本行きの船をひたすら待ったという話。
 (一歩違えば母は残留孤児になり、そしたら私は韓国人だか中国人だったのだね。)

 どんな厳しいときにも命はちゃんと紡がれていて、それを全力で守ったあのころの祖母がいたから、いや、もっとさかのぼればきっと、先祖たちのたくさんのそんな局面があったからこそ、今の私がいる。
 そのことを思うと、「ちゃんと生きなくちゃ」と思うのです。

  お手伝いが何人もいて、自分の土地以外踏んだことがないというくらいのお嬢様育ちだった彼女が、貧乏のどん底で懸命に働いて働いて、子供を育ててきたんでしょう。あの時代きっとだれもがそうだったろうけれど。

 愚痴一つ言わず、踏ん張る強さがにじみ出ている。強さ。本当にそう。

 今では言葉を発することもほとんどない彼女ですが、この体がその歴史をくぐりぬけてきたのだと思うと…。

 温かくて小さなこの手が。

 名もない一人の主婦ですが、ちっぽけな彼女のとてつもない大きな光。



 彼女のこれからのすべての時間が、優しい愛に包まれたものであることを心から祈っています。






 

スポンサーサイト

未分類 | trackback(0) | comment(2) |


<<がんばらない | TOP | 京都「いちにち商店街」>>

comment











管理人のみ閲覧OK


No title 

なんてあったかなホームなの
すばらしいね、
愛だね。

「神々しさ」って
大げさなようだけれど
わたしもときどき、祖母に感じる
もちろんどろくさいニンゲンだけれど
なんていうんでしょう、
もうひとつの世界に行ってしまっているような、ね。
そうゆう穏やかさなのよね。

アンネリダ家の大ファンより
すてきな日記をありがとう。
愛でした。

2011/02/20 22:23 | のん [ 編集 ]


のんちゃん 

 こちらこそ。
ブログをアップする前だか後だか
のんちゃんのおばあさまの素敵な日記を呼んで、う~んと唸っていたのですよぉ。

認知症だったり寝たきりだったり、コミュニケーションがとれない方一人一人にも、ものすごい歴史や思いが詰まっているし、大切に思っている人たちがいる。
そのことを本当に分かってくれている「はなえくぼ」の人たちにいつも感動してしまっているのです。

私たちもそうありたいよね。

愛だね。

2011/02/20 23:07 | アンネリダ ガーネット [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://zenchushouka.blog133.fc2.com/tb.php/129-b5c72c55

| TOP |

プロフィール

アンネリダ 

Author:アンネリダ 
 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。