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2011/10/26 (Wed) おかえりなさい

 喉もとの、柔らかいところをそっと下がったその場所に、ガーネットはいつもいてくれていました。

 小さな血のかたまりのような
 光をためた赤黒い石

 私の好きな石

 それはダイヤモンドやエメラルドや、アメジストなんかの明るい華やかさはないけれど、
ギュッと詰まって、覗くとキラっと応えてくれる。
意思の疎通、地味だけれど確実に味方、そんな石です。


 数年前、いつもつけていられるものが欲しくって、お友達に教えてもらったジュエリーショップに行ってみました。
(行ったのは、オープン直後の丸の内大丸、しかもうっかりクリスマスイブ。着飾ったカップルでものすごくごった返していて、
完全に来る日を間違った…と思ったのもいい思い出。) 

 そこで丁寧に丁寧に見せてもらって、
ガーネットと一口に言っても、石によって色や明るさが全然違う。
それを、形、カット、チェーン、全てが一番気に入った感じになるように、
「これ下さい」ではなく、「この石を、こっちのやつのこの形で、こっちのチェーンをつけて、もう少し縦長にカットにできますか」などと注文をつけてネックレスを作ってもらったのです。

 ホントにホントに小さくてシンプルなんだけど、こだわりと愛情がいっぱい詰まった宝物です。

 そのネックレス。
それから3年くらいずっと私の胸元にいてくれました。
夢中でいろんなことをがんばって、決断したり、泣いたりした時もずっと。

 そおして、穂高養生園に行って、初めてワークショップ担当をやりきったときにふとチェーンが切れてしまいました。

 最初は軽く考えていた私。
とにかく繊細なこのチェーンを綺麗に直してくれるところがこの田舎にあるのかしら…。と。
それで、近くの手作りアクセサリーなんて看板を掲げているいかにも観光地なお店にもっていこうかなと思ったとき
一緒に働いていた子から
「石は、チェーンが切れた時はその役目を終えた時だから、もうサヨナラの時なんだよ」と。

そぉなの!?
とびっくりして、確かに一つやり遂げた後にふと切れてしまったし、そうなのかもしれない。サヨナラしよう。

と、と、思ったのですが、
見たらやっぱり大好きで手放せない。
今後これ以上に好きなデザインの子に出会えるともとても思えない。

こういう心を執着といって、こういう心がいけないのか…などとまた悶々と悩みつつ、結局それから3年近く切れたまま捨てられないでいたのです。



ある日、本山をふらりと歩いていましたら、ジュエリーショップの店頭にチェーン修理の文字が。
今まで散々どうするか…なんて思っていたのに、
「あ、直そう、今すぐ直したい」と急に衝動が高まって、次の日にはもう、忙しかったのにどうしてもで閉店間際に駆け込みました。

高級な感じのそのお店では、綺麗なお姉さんが柔らかい笑顔で迎えてくれて、
「お預かりします」と言って、私の大切な子を白い手袋をキュッとはめてそっと受け取ってくれました。
そのことになんだかとっても驚いて感動して。
「どんな感じに繋ぐことができるか、いま職人に聞いて参りますので少々お待ち下さい」と言ってソファを勧められ、コーヒーとお菓子を出してくれたのです。
そして、丁寧にどんなふうに繋ぐのかを説明してくれて。

大切にしてくれるってうれしいね。


そして、1週間後、
いそいそと受け取りに行きました。

やっぱりカワイイ子、お帰り。

「ステキなネックレスですね。」と言ってくれたので、「ガーネットが好きなんです。」と言うと、
「私もです!」と。

そして、

ガーネットは絆を結ぶ石って言われてまして、遠くに離れた人との絆をしっかりつないでくれるんですよ。
それから、真実を照らす石とも言われていて、進む道や判断に迷う時に、正しい方向を示してくれる石なんです。と。

そうなんですね!

お帰り。だね。

     1.jpg


何だか力強い味方に再び会えたみたいで、とっても力が湧いています。



おまけ:

内容と全然関係ないですが、ずいぶん昔にふと知って大好きになったKenny Rankinの「In the name of love」。
レコードしかないみたいなので他の曲は私には聞きようもない、と、当時すでにあきらめて私の中で幻の人、な感じだったのですが、youtubeみたら意外といっぱいあったので、今、一人ウキウキ。
でもやっぱりこの曲が一番好きだなぁ
     













 

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2011/10/20 (Thu) 草木で染められた

 養生園で一緒だったお友達の結婚式に行ってきました。

彼女とはステキなことをいっぱいしました。

ステキな朝食会も一緒にやってたし、乙女会も一緒だったし、戸隠や松本や、お出かけもいっぱいいっぱいしたし。

乙女会は、夜、こっそりお茶とスイーツを持ち込んでお部屋でお話しする会です。
たいていはあるもので、でも時々はオススメのスイーツをお取り寄せしたり。
そして胸キュン話などを話すわけです。

その頃東京と長野で遠距離をしていた彼女の話は本当に胸キュンの宝庫で、
私はたびたび涙ぐんでは笑われていたものでした。
なんだか、
それはきっと離れているという状況だけじゃなく、彼女たちが本当に素直で、好きな気持ち、うれしい気持ちなどをまっすぐな言葉や行動で伝え合っていたから、
だから、離れている上に養生園という特殊な環境なので思うように会えないわけだけど、
二人の間にはややこしいことは何もなく、いつも美しくて温かい何かが流れていました。

私なんかよりうんとうんと年下なのに、
人を愛する上で大切なことをしっかりと知っている彼女から学んだことは本当に本当に大きかった。

そんなわけで、結婚式はとっても楽しみにしていたのです。

そして、それだけじゃなくさらに楽しみなことに、衣装をえみおわすで頼んでいるわけです。
新郎はえみおわす。新婦はkittaさんという、これまた素敵な草木染作家さんです。

神社で行われた式の白無垢も本当に本当に神々しいほどの美しさだったけれど、
(大接近してアップの写真をとっては、思わず振り返って「やった!やった!」と飛び跳ねてしまい、完全にスターに接近した大ファンのようになっていました…)
披露宴のその衣装。楽しみすぎる。

     111015_1526~01


披露宴は小金井の何やら由緒あるお屋敷を利用したレストランで行われました。
玄関へ向かう小道に小さな灯りがたくさん。

     111015_1654~03


入場した二人。
息をのむ。

     111015_1806~02


えみおわす展をしたときに、山梨からはるばる来てくれたえみおわすファンの方と話していて、えみおわすの服は布に力があって、その素材だけでものすごく贅沢なので、シンプルで光ったりしてなくても何よりも迫力があるとその人が話していました。
が、まさに。

こんなにも美しい新郎新婦…。
それは、衣装を着てみました、晴れ姿です。というような美しさではなく、
本当に彼の心の優しさ美しさ、彼女の心の強さ美しさが外側に溢れだしているようなそんなドレスでした。

靴はえみおわすがよく一緒に展示をしているハウスのますみつ君。

     111015_1927~01


アクセサリーは、kittaさんの紹介してくれたアクセサリー作家さんのもの。

     111015_1921~02

     111015_1921~04

     111015_1923~01



いやいや、ステキです。

映画学科の同級生の作成したスライドという名のまるで短編ドキュメンタリー映画も本当に目玉が出るほどのクオリティだったし、
ギター弾き語りもこれまた目玉が飛び出るほどいい曲だったし、

何かにつけてビックリ感動しっぱなしでした。

     111015_1954~01

     
     111015_2014~02

     111015_2023~01

     111015_1819~01

     
     111015_1926~01





楽しくて幸せな夜でした。

kちゃん、ミセスになっても、私がそんな年じゃなくなっても、まだまだ乙女会しましょうね。
Tくん、またこの前みたいにふらりと「吹上から歩いてきた~」なんて突然お店に顔出したりしてね。

なんて。

     
その短編映画のラスト、住宅街の路地に立つ二人、
柔らかい笑顔で、軽く足を開いて、肩はストンと力が抜けていて、二人の間には程良い距離があって。
あの頃、離れていることに抗う力と情熱は本当にすごかった、けど、こうして近くにいる二人の間や周りの景色と何も摩擦が起きないような、そんな力の生じない絵。
やがて音楽が大きくなって映像はだんだんと遠くなっていき、すべて溶け込んでしまう。

家族になる二人とはこういうものなんだなぁ。と、思っていました。




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2011/10/13 (Thu) 向井さんが好きです。



 数日前に、最近のブログを読んでた大事なお友達からメールををもらった。
「そんなふうに一人で立て直そうとしないで、もっと愚痴ったり頼ったりしていいんだよ。」って。
これがじわじわ染みて、すっかり心が甘えたくなってしまっているのかな。

 今日はちょっとどうしようもなくて、
誰かに、どこにあるとも分からないこのもやもやを話しててみようかと思ってみたり、
いやいやまてまてと思ってみたり、、、で、ぼんやりすること数時間。

 ぼんやりしていたスタバで、懐かしい曲が次々と流れて、すぐに分かるものやら懐かしい思いだけがくすぐったりしたものや。
 そんななか、あぁ、これ、なんだっけ、なんだっけ・・・・思いだせない・・・・・・・・・
とひとしきり苦しんだ後、あぁ、NIRVANAだ。と。
NIRVANAの存在なんて久しぶりに思い出した。

 おうちに帰って久しぶりに聞いてみる。

 そこからいろいろそんな気分のものを思いつくままにいろいろ。

 そう言えば、最近こういう音楽をただダラダラと聞くということもしていなかったなぁ。
自分に許していないことがいっぱいある。よくないなぁ。

 なんて思いながら。


 話は変わって、
 私は向井さんが好きです。
NUMBER GIRLの頃から好きではあったけれど、初めて間近でソロを見た時に、そのギターの音とすべてに硬直しきってしまいました。
この人のたたずまいや、言葉や、きっと思っていること、そしてどこまで表すかということ、そういうすべてのありかたが、とっても遠い人なのに、何だかそうそうと思える気もして。
 そして、男の人特有の強さというか、なんていうか「例えこうだとしても、何でもないみたいな顔して最後までちゃんとやるよ」という感じに、あぁ、敵わないなぁと思ってしまうのです。

 頼っていいんだよといってもらって、すごくうれしくて、
とはいってもやっぱり慣れてないのでどうしたらいいのか分からなくて、ぎりぎりまでグルグル迷って、

 なんか、生きてく中で、クリアしなきゃいけない思考の癖みたいなものがいっぱいあるなぁ・・・。








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2011/10/12 (Wed) お茶の世界は楽しそう

 お友達に強く強く勧められたのがよっぽどだったので、行けなかった。では終わらせられないような気がして
連休最後の日、仕事終わってぎりぎりで駆け込んできました。

 松坂屋の南館画廊で行われていた「千松会」。

 これは、千利休を祖とする表千家の三千家御用達の、茶道具を代々作り続けている工芸家10家というものがあるそうで、その方たちの貴重な作品が一堂に並ぶということで、友達いわく、「こんなチャンスはめったにないから」と。

 私茶道はやったことがないし、器や和の工芸や美術は好きなんだけど、そんなきっと渋い一流の作品を見て分かるだろうか…と思いつつ、まァ、行ってみようと行ってみました。

     111010_1922~01


 
 もう会期最終日の終了時間間近ということもあり、少しづつ片付け始めている雰囲気です。


 最初に見たのは竹の花器。それでまずもうすぐにすっかり夢中になってしまいました。


 あの自然の竹なんだけど、竹って…って思ってしまうくらいに複雑で精巧な模様をしていてびっくりしてしまいました。
 側面は墨で描いたようにもや~っと雲のような淡い感じ、そこに竹の節のところから小枝を切り落としたのか、フジツボみたいな丸い小さなものがいっぱいくっついていて、スパンと切った断面は、小さな小さな丸がいっぱい。まるで細密画みたいに入っています。

 そこから一つづつ作品を見て行くと、どれもこれもとってもステキなのです。
お茶って、堅苦しいイメージが先行しがちだけれど、なんといってもお茶の時間は楽しい時間、ということを思い出さずにはいられなくなるような、クスリと笑ってしまう遊び心が満載で。

 桃の香合、ヒョウタンの香合、

 ごつごつとした石のようなお抹茶茶碗によく見ると少しはがれおちた感じできらりと光る宝石のようなキラキラがあったり

 塗の小さな箱に描かれた松と鳥の可愛らしいこと

 紅葉が朱と金とで、真っ赤というんでない葉が枯れ始めたような晩秋の感じがぐっといい感じだったり。

 掛け軸の表具のなんとも言えない色が合わさっているのとか、

 もうステキステキ。

 ため息つきっぱなしでした。



 和のものって本当に、色がなんともはかなくて美しくって、そして可愛くて、

 よいものを見ておなかいっぱいになりました。


 今回はどの工芸家さんもみんな素敵でした。

  <出品作家芳名>

   奥村吉兵衛 黒田正玄 土田友湖 永樂善五郎 
   榮吉左衛門 大西清右衛門 飛来一関 中村宗哲



 久しぶりに街に来たのでこのまま帰るのもと思い、お茶することにしました。
といっても、店を知らないし、アフタヌーンティとかはなんだか違うし、
そうだ!中日ビルのユーハイムのティルーム!行ったことはないけれど何だか老舗な雰囲気で、今の気分にぴったり。

     111010_2007~01


 入ってみると、ゆったりとしたソファの椅子、パリッとした初老の男性がきりっと案内してくれる。
そうそう。
たぶん中日ビルでお芝居を見ての帰りなんでしょう、初老の夫婦がみなきちんとした格好でお茶などしています。
みんなパールをつけてるような。

 ちなみにここは私の妹が高校時代にバイトしていたのですが、あの子がこんなお店でねぇ。。。とすっかり驚いちゃいました。
 といっても不良娘になる前ですが。なんて。


 ちなみにちなみに、みなさんあんなおしゃれして、お芝居は一体なんだったんでしょうと思って帰りに振り返ってみたら、なんと加藤茶の「 唄う弥次喜多道中記」なんてものでした。

 ちなみにちなみに、松坂屋創業400年ってすごいですよね。西暦がまだ2000年ちょっとなのに、そのうちの400年って…。
 なんてことを以前言ったら、「上野松坂屋で土方歳三が働いてたんだよ。」なんてことを友達が教えてくれて、何と言っていいやら。


 いやいや、脱線しすぎですが、それにしてもお茶、やりたいなぁ・・・。
 

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2011/10/07 (Fri) どこでもできるね

 そんなわけで、何だか疲れていたようで、(ダブル連休~えみおわす~きじはライヴ、その間に安曇野 と、隙間なしだったのだから当たり前かぁ…)

 ほんとうはお誘いもらっていたりもしていたのだけれど、もうどうしても行きたくなくて、明日身の回りも心もいろいろ整えなくちゃ今後に響く。と、強く思ったのでキャンセルさせてもらいました。

 エミちゃんも一緒だったので、ごめんね…としきりに謝っていたけれど、「いいよ!やめよ!」と快く言ってくれて、「じゃあ天気が良かったら近くでピクニックしようよ。」と楽しい提案をしてくれました。アリガトウ。


 朝から快晴。

 お洗濯して、お掃除して、お布団も干して、たまっていたメールの返事も返して、ピアノも弾いて、

 だいぶんすっきり。


 たっぷりだったので、もう14時になっちゃったけど、いよいよピクニックに準備開始です。

 きじはライヴで出したエミ酵母のピタパンサンド、と、バジルのオムレツ作ろうと思って何だか急にケチャップライスも恋しくなったので、オムライスに変更。
 敷きものは何にしようか。
 お茶は? 水筒のコップじゃあまりにもだし、ちょっと重いけどティーカップを持っていこう。

 なんてなんて。

 この感じ、あの感じ。

 養生園にいた頃、「素敵な朝食会」という名前のものをたびたびやっていました。
メンバーは三人。
この三人の休みがそろったとき、「あれ、やる?」を合言葉に、朝からいそいそと準備をしてハーブガーデンのベンチでピクニック。

 ここは名古屋だけれど、名古屋だけれど、できるねぇ。
やってくれるお友達がいるということが、うれしいね。

(外だからと妥協せずにカワイイものや手をかけたものを用意する。ことがワクワクのこつで、それに暗黙で乗ってくれるんでないと成立しないのです。「めんどくさいし、これでいっか」では、「素敵な朝食会」の真髄と全く違ってしまうので。)


 ずっと近くを通る度、あぁよさそうだなぁ、来たいなぁ、って思っていた平和公園。いよいよ中に入ります。

     111006_1721~02

     111006_1641~02


 ちょうど日が傾き始めた頃。西日があらゆるものをまぶしく照らしています。

     110403_1124~01


 遠くや近くや、いろんな雲がいろんな方向に進んでいる。

     111006_1721~01


 暑くも寒くもない本当に気持ちのいい日。


 どこからともなく香ってきたキンモクセイ。
そんな季節なんだね。
まぁるいキンモクセイの木を見つけたので、この下で敷きものを広げることにしました。

     写真+2


 ゴロンと転がったり、
 お散歩中の犬がうらやましそうに近寄ってきたり
 飛行機が低く低く飛んで行ったり

     写真+3

     写真+4



 幸せだなぁって思う。

 どこでもきっと同じだと思う。
 東京にいた頃も、逗子にいた頃も、長野にいた頃も、そして名古屋でも。

 空があって、木があって、ときにそれが香を放っていて

 どこでだって同じように私は、カワイイものと美味しいものを携えて、すぐそこにあるいろんな植物の様子をニコニコ眺めることが好きで、そうして楽しく過ごしてきたし、
 これからどこにいてもそうして楽しく過ごしていけると思うのです。


 よい休日。とっても充電しました。








 、

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2011/10/07 (Fri) ごはん 自分を可愛がる


 パワーが弱まっていたみたいで、雑誌の記事読んだくらいで落ち込んだりして。

 そんな時はごはんだ!と思い、しっかりしっかり夕食を作りました。

普段はお店の残りの食材なんかで簡単に食べることが多かったのだけれど、「食べたいものを考えて、お店に行って買ってきて、そして自分のために作って、食べる」という、きっとみんな当たり前にしているであろうことを久しぶりにしました。

 最近動物が少なかったかも。
マルマルと光ったサンマがいたので、これを焼きました。
 そして、根菜をたくさん入れた、赤味噌多めの具だくさんみそ汁。生姜もいっぱい入れてます。
 そこに、これは残りだけれど、桂子さんからサトイモをたくさんいただいたので、ゴマ味噌煮にしたものもだいぶ味が染みていい感じ。
 それから、これまた桂子さんからしゃきしゃき元気なピーマンもいただいたので、ピーマンとえのきの煮びたし。
 そこに卵焼き。

     111005_2136~02



 ど和食です。
ほっとするね。

 サンマを載せられる皿が白いオーバルの洋食器しかなく、何だか味気なかったので、玄関のあやめの葉をサンマの下に敷き、
ちょうど色づき始めた紫式部の枝を添えました。

 うれしいな、うれしいな。


 岡田桂織さんのお料理教室の告知記事に少し前に、「誰かのためにお料理することはその人の命を明日へと運んでいくことで、これ以上の期待と愛情はないんじゃないか」なんて書いたけれど、
 自分にもね、自分にもね。

 がんばった自分に食べたいものを聞いてあげて、丁寧にお料理をして、美しく食卓を整える。
そのことで、自分がしたことなのに、涙が出るほどうれしくて満たされて、アリガトウという気持ちになる。

 大事だなって思いました。

 夏、養生園に行った時、作業しながらある人に 「自分の幸せをもっと考えなくちゃいけないよ」と、唐突に優しく言ってもらったことを何だか思い出していました。


 一日の終わりに、お休みの日に、自分を可愛がってあげようと思いました。





 

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2011/10/05 (Wed) 異界との扉

 梨木香歩さんの「家守綺譚」という小説があります。

     429903.jpg


 あることは知っていたのです。

 一時期立て続けに彼女の「西の魔女が死んだ」「ぐるりのこと」そして「からくりからくさ」を読みました。

 児童向けの「西の魔女が死んだ」を最初に読んでフムフムと思っていたのですが、そのままのなんとなぁくな気持ちのままで「からくりからくさ」を読み、油断していただけにすっかり参ってしまいました。

「からくりからくさ」。日常でありながら緻密で壮大で。人の小さな痛みや想いも、目に見えない世界も、全てが入り混じって織りあげられていく、たっぷりとした読みごたえのある世界。

 それにすっかり参ってしまい、まだ読んでいないそれ以外の作品はきっと「からくりからくさ」の習作のようなものでは、なんて勝手に判断をして、梨木香歩ブームを終わらせていたのです。
 というか、「からくりからくさ」で受けた衝撃を他の作品で減らしたくなかったのかも。




 先日、棘を使って読書会というものが開かれました。

 課題の本をあらかじめ読んできて、みんなでそれについて語り合うというものらしい。

 その課題の本が「家守綺譚」とのことでした。「この場所だから絶対これって決めてたのです」と主催者。
久しぶりに現れた梨木さんの本。
贈呈してくださったこの小説を、フラフラと読み始めました。

 庭木が伸び放題になっている古い屋敷に住むことになった売れない物書き。
 庭の百日紅に惚れられ、
 掛け軸のサギが時折抜け出して池の魚を狙い、
 それにいたずらしようと、水草にまぎれてカッパが潜み・・・

 あぁ、好きな世界。
とってもとっても。

 私の暮らすこの家も、異界のものが紛れ込んだり、植物と恋人のように日々を寄り添ったり、
そんなおうちにならないかな。なんて。

「異世界が何の違和感なく紛れ込む」とか、「身の回りの人間以外の何かと秘密の交流をしながらひっそり暮らす」という世界にゾクゾクするほど魅せられてしまいます。





 近所のカフェで「家守綺譚」の摩訶不思議な世界に浸っての帰り道。

 きじはさんの歌など口ずさみながらフラリフラリ。

 ふと強く強く香る歩道の植え込み。

     夜


  植物は夜になると香を強くするのかな。
  歩道の花
  ビルの間の星空
  ジクソーパズルの抜け落ちた中から覗くみたいだな、街の生きてる部分は。


 そんなことを思いながら座り込んで花の写真などとっていると

     111004_2207~01


「花、好きなんですか」

と、だしぬけに話しかけられてギョッとする。
振り返るとサラリーマンらしき人が立っていました。

「ちょっと聞いてもいいですか」   「はぁ」

「僕、この前電車に乗っていたら、女の人がいきなりバラの花をくれたんです。
 ビックリしていたら、「私、花泥棒なんで」っていうんですよね。これってどう意味ですかね、ずっと気になっちゃって」    

「さぁ…、花泥棒は風流だから許される。なんていうのは聞きますけど、それでも…分からないですね。」

「何かの暗号かなぁ」  

 と。

 そのまま何かと話しながらついてくる。
なんだろう、どう出てくるのかと身を固くしていましたが、明るい大通りなので様子を見つつ…。
なぜだか仕事の悩みなど訥々と語り始めて一駅分。
別れ際は「楽しかったです。」とさわやかに別れて行ってくれたのでホ~っと一息。

 不思議な人だった。で終わることができました。


 その直後。

 脱力しながらふと前を見ると、
こんな街中で、明らかにお風呂上がりの感じで、ヨレヨレの半そでシャツに腰に大きなバスタオルを巻いたスタイルのおっちゃんが気持ちよさそうに歩いている。

 なんなんだ…。と私が凝視したせいか、こちらを何度も見てくるのでまたも緊張。

 ふ~。

 なんて夜だ。

 異界との扉が開いたか。




 無事に帰りついて心からホッ。



 温かいチャイでも入れて飲もうかな。



 
 


 

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2011/10/02 (Sun) 力強い仲間のかたまり

フットワークの軽さとタフさだけがとりえ。みたいな人間ですので、
割とどこへでもピュ~っと行ってしまうのですが、
こんなにピュ~っと行ってしまったのは最高クラスかも…。

 安曇野のお隣。松川村のヨーコちゃんからお誘い。
明日の夜なんだけど、と。愛ちゃんとTの結婚のお祝いやるからよかったら来てほしい。と。

 ずいぶん急だなぁ、と思い、土日だし「えみおわす」だなぁ…と思いつつ、

でも、でも、大好きな二人のとうとうのお祝いだし、
私を通じて愛ちゃんたちと知り合って、今ではすっかり仲良くなっているヨーコちゃんががんばって企画してくれているんだし、
そして何より、愛ちゃんは私のお店のオープニングパーティーに、松川からたくさんのごちそうを持って駆けつけてくれて、夜はまたあちらで用事があるからと、2、3時間滞在しただけでとんぼ返りしてくれたのよ!
私はとってもそれに感動したし、
ね、そんなこんなで

しばし考えた後、「行きます!」っと。
お店がひと段落した夕方から車飛ばして駆けつけました。


 愛ちゃんとT。思えば去年のちょうど今頃。

まず愛ちゃんと知り合って、愛ちゃんのことが大好きになって。
まだ、東京から彼の住む松川村に引っ越してきたばかりで…と話していた愛ちゃん、
東京で生まれ育った子が、こんな人も少ない田舎の土地に、彼だけを頼ってやってくることに決めたその決意を、応援したいなって思ったの。
だから、愛ちゃんのご近所さんでこれまた私のスペシャルなお友達、ヨーコちゃんを「紹介するね」なんて話していたのです。

そしたら数日後、
こーさんとヨーコちゃんの夫婦が出店している木崎湖のFes「peaceful garden」に遊びに行った時、
偶然来ていた愛ちゃんと彼(T)にばったり。
そのままヨーコちゃんたちを紹介して。ワイワイワイワイ…!って、
まるでまるで導かれるようにして。

そのとき一緒に行ったお友達の美玲ちゃんも、Tやこーさんやヨーコちゃんと初めて会って、大好きになってね。

本当に、愛ちゃんが現れてからわずか1週間くらいで強い縁で結ばれた仲間のかたまりができたのです。

カンボジアからやってきて、とにかく日本に慣れて、言葉を覚えて、仕事して、って、必死でやってきたであろうこーさんも、同年代でとっても懐っこくて楽しいTと仲良くなれたのがうれしそうでした。

本当にね、

それまで、慣れない中でそれぞれがそれぞれでがんばってきたのが、
ある瞬間に出会って、
出会ったことですべてが報われるような、楽しくて力強い日々が始まる。
そんなふうに思うのです。


久しぶりに集まったこのみんな。
そして、Tの古い親友やら、愛ちゃんの職場の仲良しさんやらもやってきて。
新たにまたつながりができて、どんどん強くなっていくね。

もう本当に、久しぶりにお腹がよじれるくらいに笑って笑って、楽しくて幸せな夜でした。


 

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こーさんとヨーコちゃんが運んできたのは…

     111001_2047~01
鶏の丸焼き!中にはピラフが詰められていて、とってもとってもおいしかった!

     111001_2048~02
みんなかぶりつき。

     111001_2243~02
そして、さらにこーさんとヨーコちゃんから何と手作りの顔ハメのプレゼント。

     111001_2247~02
順番にはめさせては、変な顔して!としきりに要求するこーさん、ノリノリ。

     111001_2314~01
ハンモックでゆらゆらしている私に、押してあげるとT。耳元で子守唄?から、ジブリの歌熱唱。w。怖かった。

     111001_2032~01
こーさんところで売ってるカンボジアのスプーンを、Tがみんなにプレゼントしてくれた。これ持ってまた集まろうぜ!って。

     111002_0005~01
ケーキは美玲ちゃん手作り。ブドウと桃のショートケーキ。

     

夜、お外に出たら、星が信じられないくらいにきれいで。

そして早朝、寝ぼけ眼で起きて見送ってくれたみんなに手を振って、
車から流れ見た景色は、

     110326_1430~01


     
この美しい土地に、温かな人たちが楽しく助け合って一日一日を重ねて行っている。

そんな思いを胸に。



呼んでくれて本当にうれしかった。





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